§ JOURNAL · チュートリアル
AIは特許作成のどこを支援できるか:資料整理と人による確認
AIは技術資料の整理、表現案の作成、用語の不一致の発見などを支援できます。採用する価値は、人が確認した後にどれだけ利用できる成果が残るかで判断します。生成時間や読みやすさだけで明細書の品質は決まりません。
作業ごとに確認する成果を決める
| 作業 | AIに任せる補助作業 | 人が確認する内容 |
|---|---|---|
| 技術開示 | 用語、矛盾、不足情報の整理 | 構造、動作、データの事実関係 |
| 請求項 | 表現候補、引用関係の整理 | 保護対象、範囲、開示の根拠 |
| 明細書 | 確認済みの内容を章立てする | 実施の説明と請求項の裏付け |
| 修正 | 版の比較、名称と符号の照合 | 技術的意味が変わっていないか |
これは分担の提案です。特定モデルの正確性や処理速度を測定した結果ではありません。
一つの技術的事実を追跡する
架空の例として、資料に「可動あごが案内溝に沿って移動する」とだけ記載されているとします。草稿に「二つの玉軸受で支持する」が追加されていたら、発明者への確認事項として記録します。もっともらしい構造でも、提供された事実とは限りません。
原文、草稿の対応箇所、確認事項の三列で記録すると、条件や数値も追跡できます。「弾性パッドを使用してもよい」が、確認なしに「ゴムパッドを必須とする」へ変わっていないかも確認します。
生成後の作業まで比較する
同じ利用許可済みの匿名化資料で試し、入力整理、生成、修正、実際のファイル出力に要した時間を記録します。料金や利用枠も併記し、他社の事例や品質スコアを自社の成果として扱わないようにします。
案件を継続的に処理するなら、章間の比較、保存した版の確認、編集可能なファイルの出力を試してください。ツール評価表で観察結果をまとめられます。
確認可能な草稿から始める
CNIPA.AIの作成画面で対象法域の入口を選び、必要情報を入力します。購入前には利用権限と出力範囲を確認してください。
中国向け文書については、中国専利法第26条・中国語原文が開示と請求項の裏付けを規定しています。AIによる確認済み表示だけで要件を満たすとは判断できません。
専用ツールなら必ず優れていますか?
作業によります。短い文章の整理と、章間の整合性管理やWord出力は別々に評価します。技術開示テンプレートを準備し、起草からWord出力までの手順で一件確認してみてください。